諏訪信用金庫と「連携協定締結式」を行いました。

2022年1月13日、NPO法人SUWA次世代の学び推進フォーラム(岩波寿亮理事長)は、諏訪信用金庫本店(岡谷)において諏訪信用金庫様(今井誠理事長)と連携協定の覚書を交わしました。今後、諏訪信用金庫様より運営資金のご支援をいただくとともに、学校とも連携しながら諏訪地方のすべての小学生から高校生を対象に学びのサポートをしていくことを相互に確認しました。

文部科学省が掲げる「新しい学習指導要領」では、これからの社会がどんなに変化しても子どもたち自らが考え、行動するという“生きる力”をコンセプトに掲げるとともに、時代に即した主権者教育、消費者教育、防災・安全教育やプログラミング教育を含む情報教育など、これまでにない新たな学びが数多く盛り込まれました。同時に、「STEAM教育」の考え方も取り入れられました。これは「教科横断」、「文理融合」ということでこれまでの学校教育とはかなり様相が変わった内容となっています。これまで以上に量、質とも格段に多くのことを学ぶことになりました。

また、SOCIETY5.0とか、人間とAI・ロボット共生が現実となっていく社会において、これまでのように知識を暗記するだけの学びではやっていけないことも明確になってきました。こうして追加された新しい学びは学校への負担をとても大きくし、学校だけですべてを行うことは難しく「地域連携」でサポートすることも同時に示されました。私たちはその受け皿となるべく諏訪信用金庫様とともに活動することを共有できました。

例えば、「金融教育」も新たに加わりましたが、このような授業も学校と連携する中で諏訪信用金庫様の専門性を反映することで可能になると考えています。さらに、諏訪地方には多くの企業があり、そこでは最先端的知識・技術が生かされています。その現場で活躍されている人材を学校の学びサポートにつなげていくにあたっても諏訪信用金庫様の豊富な情報が生かされていきます。今や、子どもの学びは“地域の総合力”が問われる時代となってきたと考えています。

より良い学校教育を通じて、より良い社会を作るという目標を学校と地域社会が共有し、一人ひとりの子どもが自分の興味あること、得意なことを見つけ、それぞれの目標に力強く向かっていくことを連携してサポートすることを目指してまいります。

*文部省「新しい学習指導要領」
小学校は2020年から、中学校は2021年から、高等学校は2022年からスタート。
これから約10年間、初等教育・中等教育の教育課程の基準となる。

*STEAM教育
Science,Technology,Engineering,Art,Mathematicsなどの各教科での学習を 実社会での課題解決に生かしていくための教科横断的な教育。

覚書を交わした岩波理事長(左)と今井理事長(右)
(撮影時のみマスクを外しています)