「学びのワークショップ」レポート「たのしい数学」(1回目)

10月16日、「学びのワークショップ」の一つ、たのしい数学 「いろいろな所に隠れたいる指数・対数」の講座が「すわっチャオ」で開催されました。
ファシリテーターとして『はたらく数学~25の仕事でわかる数学の本当の使われ方~』の著者、篠崎菜穂子さんをお迎えしました。数学をわかりやすく「翻訳」するフリーアナウンサーとして活躍中であり、横浜国立大学大学院に在籍中です。ビジネス数学に力を入れておられ、各所で講座も開催されています。
講座の最初で、茅野市には、著名な数学者の小平邦彦氏の実家、藤原正彦氏のお母様の実家があるということをお聞きし、数学と諏訪とのつながりを感じました。
まずは参加者が手を動かして数学の不思議を感じるところから。
配られたカードに、表に赤で1~8の数字を書き込み、裏に青で、2、4、8と2倍していった数を記入しました。さてカードを2枚取り出し、青の数字の掛け算をしようとすると、大きな数で大変です。ところが裏の赤の数を足し算して、その結果のカードの裏を見ると、あら不思議、大変な掛け算の結果がちゃんと出てきます。
2のべき乗の掛け算から、指数のついた数の計算を感覚的に知ることができました。さらにカードを増やしていきましょう、ということで、参加者の皆さんはどんどんカードを増やしていって、止まらなくなるほどでした。
次はドラえもんの「栗饅頭問題」です。2倍2倍とどんどん増える栗饅頭の数が、宇宙の星の数10の23乗と「ほぼ」同じ数になるのは何時間後か?という問題に、皆さん頭をひねっていました。
その他にも、対数のlogの紹介、ネイピアの功績、さらには、コロナの新規感染者数、ピアノの音階と弦の長さ、人間の五感、地震の震度、など、身近なところに様々な形で、指数や対数が隠れていることを紹介していただきました。
参加者からは「赤青のカードで、へーと発見することができた」「栗饅頭に驚いた」「もっと若い時に聴きたかった」他「ネイピアはネイピア数のネイピアか?」「カードは3つでも成り立つか?3倍3倍でもできる?」「2の0乗の決め方について」など質問が相次ぎました。
一見難しい指数や対数について、手を動かして理解したり、ドラえもんや身近な例を使って解説されたり、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
たのしい数学第1回配布資料 ⇒