「学びのワークショップ」レポート「たのしい数学」(3回目)

12月18日、「学びのワークショップ」の一つ、たのしい数学 「地図は何色で塗り分けられる?~四色問題~」の講座が「すわっチャオ」で開催されました。

ファシリテーターとして、昨年度から5回目、いつも数学で楽しませてくださる篠崎菜穂子さんをお迎えしました。フリーアナウンサー、大学院生、現在は修士論文作成に大忙しとのことです。今回は、四色問題と呼ばれるグラフ理論です。
参加者は色鉛筆で地図の塗分けに挑戦です。隣り合う市町村が同じ色にならないように、まずは諏訪周辺、南信、長野県とだんだん地図も大きくレベルアップしていきます。いったい何色あれば塗分けられるのでしょうか?
途中で行き詰まったりして、白地図のお代わりをする方もちらほら。ワークショップのタイトルから、多分4色で塗り分けられるのだろうと予想し、皆さん頑張りました。
複雑な地図を点と線で表して、これぞグラフ、ということで、様々な分野で活用されているグラフ理論の入り口を知ることができました。郵便配達のルート、携帯の基地局の設置場所もグラフ理論を用いて決めるとのこと。
「地図は4色で塗り分けられる」ことの証明は、エレガントではなくコンピュータを使ったしらみつぶしのエレファントな証明が行われたなどの歴史も興味深かったです。
「なんとなくそうかなーと思えるシンプルな問題ほど証明は難しい」ということが印象的でした。
今回は色塗りで盛り上がり、全員童心にかえって色塗りに夢中になり、そこから数学のグラフ理論という現代になくてはならない数学の一分野に触れることができ、有意義な時間を共有できました。

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たのしい数学第3回配布資料 ⇒